なるべくエリアは固定で

「マルシェ」や「フェス」などの大イベントは、毎週末、全国各地で開催されています。需要のあるキッチンカーは、毎週どこかでの出店が約束されている感もありますが、新規参入も増えており、メニューにも流行という鮮度が常に問われるので、毎年毎回呼ばれ続けるのは至難の業です。移動販売という特性上、「全国どこでも行けばいいや」という気軽な気分にもなれますが、キッチンカーを営業するには行く先々の各都道府県で営業許可を得ておかないといけないので、なるべく固定のエリアで開拓し、ローテーションを組むことを目指しましょう。新規でイベントに参加する方法には、自分で調べたり、主催者やキッチンカー仲間から誘われたり、企画会社にエントリーしたり…といったものがあります。定期的に同じイベントに出店し続けると、主催者やキッチンカー仲間とも親密になり、ノウハウも蓄積するので、新規開拓とバランスを取りながらうまくやっていきたいものです。

採算も考える

大きく有名なイベントに参加することは、キッチンカーとしての経歴を華やかに彩り、お店やメニューの認知度を高めるというメリットがありますが、それはあくまでも副産物です。ちなみにイベントには出店料が必要で、売り上げに対するマージンを支払う場合もありますが、(出店者の)競争率が高い大型イベントなどは定額設定である場合がほとんどです。なので、採算をしっかりとることを前提に、経験や宣伝などの“お金でない部分”と量りにかけて、出店を目指すイベントを絞っていきましょう。

競争率は高い

全体で〇万人規模の集客があり、キッチンカーでの1日の売り上げが10万円レベルを望める大型イベントには、経営者なら“是が非”でも出店したいところ。当然手を挙げる(キッチンカー)オーナーも多く、キャンセル待ちも厭わないほどの人気です。参加するにはまず、イベントの主催者や、イベントにキッチンカーをまとめて派遣する企画会社の選考を通過しないといけないのですが、経験や実績の他、イベントとの相性や他にない個性など「呼びたくなる」魅力を持っているかどうかが合格ポイントなのだとか。ダメもとでエントリーして突如空席が…ということもありえますので、「保健所の営業許可を受けていないエリアなので申請が間に合わない」という理由での辞退ならないよう、注意してください。