同じ時間、同じ場所を確保する

キッチンカーの道路上での営業は、道路交通法上の規制から「道路使用許可」も下りづらく、難しいとされてますが、駐車場の空きスペースなどといった私有地であれば、所有者からのOKさえ出れば出店を実現することができます。家賃契約などで部分的な使用権をしっかり抑え、なるべく同じ場所で同じ時間帯にオープンすれば、固定店舗のように営業を行うことが可能です。

既にあるお店に共有の提案を

駐車場や空き地など、私有地にも様々な状況がありますが、既に固定店舗が建っている敷地の一部(駐車場など)を間借りするのが、なにかと理想的です。その界隈で有名なお店であれば、「○○の駐車場内」と案内するだけで、場所の説明も不要となりますし、なにより繁盛しているお店なら、概ね立地条件もよいもので、人通りのリサーチも不要なレベルです。キッチンカー側が希望する出店時間帯が、間借りするお店の営業時間外であれば、そのお店のオーナーも空き時間に賃料が発生するわけですし、営業時間がかぶっていても、集客の+αに繋がるようなキッチンカーなら、相乗効果として歓迎されることでしょう。なので、「ここは!」という場所が見つかったら、お店(駐車場所有者)との交渉に挑んでください。その際、先方には敷地を貸し出すメリット(賃料や集客)を明確に伝え、要望を確認しながら、お互いの条件が合致したところで、気持ちよく共有を始めましょう。

移動販売のメリットで理想の場所に

場所を問わず、貸してくれそうな場所を探すというのもいいですが、出店したいエリアを決めて、貸してもらいたい場所を交渉して回るのもひとつの手段です。「貸してもらいたい」という借りる側の思いに、「空きスペースや空き時間を有効活用できる」という貸す側へのメリットを添えて提案すれば、「それもありかも」と、潜在的な貸主が見つかるかもしれません。常設店舗ではないキッチンカーの強みは、場所を貸す側にすれば、「いてほしくない」時間は、キレイに撤収できるというフットワークです。借りる側にしても、固定店舗としては夢のまた夢でしかない憧れのスポットで定期営業できれば、ブランディングとモチベーションにも繋がります。よっぽど魅力的な場所であるなら、条件面が多少辛くても、投資するべきところと判断する割り切りも大事かもしれません。