イベントとの相性は抜群

カラフルなラッピングを施し、目の前で話題の料理を調理してくれるキッチンカー、その特性を最も活かせる活躍の場が、イベント会場です。スポーツの試合や音楽フェス、地域のマルシェなど、土日、祝日は全国各地で大小さまざまなイベントが催されていて、日常とは異なる体験を求めてやってきた老若男女の飲食ニーズにマッチするカタチで、非日常要素に溢れたキッチンカーが賑わうのです。

呼ばれないと参加は難しい

イベントにキッチンカーで参戦するには、様々な“きっかけ”があります。イベントそのものでエントリーを受け付けているケースもあれば、多くのイベントを請け負う企画会社からあっせんしてもらえる繋がりをいくつも作っておいたり、イベントに強いキッチンカー仲間から推薦してもらったり…網を多く張っておくほど声がかかる可能性は高くなります。ただ、集客の望めるような人気イベントへの出店は競合も多く、電話一本で次々とスケジュールが埋まっていくようなキッチンカーになるためには、「イベントを“さらに”盛り上げる」要素を高めておく必要があります。それは、メニューやテンションのメイン客層との相性もさることながら、調理パフォーマンスなどによる提供スタイルの華やかさ、そして、真新しさです。

あくまでもイベントとして捉え、リスクを把握する

イベントに参加するには、販売場所を提供してもらうための「参加料」がかかります。一律価格であったり、売り上げからのマージンであったりとバラバラなので、事前に把握しておく必要があります。そして、イベントは、呼ばれたり呼ばれなかったり、無事開催されたり突如中止が決定されたりと、長期で見ればスケジュールが約束されているものではなく、さらに天候などの状況によっては、開催したとしても人出が大幅に減少するなどで、出店料に見合わなかったりと、収益性を高いからこその、跳ね返りリスクが伴います。なので、「イベントだけで稼いでいく」営業スタイルでは、経営として心もとない部分がありますので、固定の場所での平日ランチ出店など、定期的な売り上げを見込める状況を作っておいて、イベントボーナス的に捉えておくと、モチベーションやテンション的にも純粋に楽しみながら、週末に臨むことができるでしょう。