目立つことが大事

キッチンカーは、独特な形状もさることながら、カラフルな塗装やラッピングによる演出で、より「人目につきやすい」状況をつくることができます。その見た目のメリットを最大限に活かすには、「目立ちやすい」場所に出店するのがベストでしょう。オフィス街でのランチ出店を考えた場合、道路上での出店は許可が下りにくく、基本は駐車場や空き地などの私有地を借りる形になるのですが、駐車場に関しては、基本的にメイン通りから離れた人目につきにくい場所にあることが多く、ビル群による死角も発生しがちなので、出店できそうな場所を見つけたら、あらゆる角度から目に付くポイントなのかどうかを、あらかじめ下見しておく必要があるでしょう。

スペースの余裕が欲しいところ

キッチンカーを出店する際、車両を囲む4方向すべてに、人が3人以上は並んで通ることができるスペース(目安は2メートル)を確保することが理想とされています。緊急時に車をずらすような場面もあるでしょうし、出店場所(私有地)の所有者からGOサインさえ出れば、ちょっとしたテーブルや椅子を配置した飲食スペースも確保できるからです。飲食スペースがあれば、自然とお客様の滞在時間も長くなり、賑わいの演出に繋がることから、人が人を呼ぶという効果を活かせます。当日に出向く出店場所にもよりますが、折り畳み式の椅子やテーブルは、いつでも持ち出せる状態にしておくとよいでしょう。

近くに公共の休憩スポットがあるとよし

飲食スペースが確保できないような狭い場所での出店となっても、近くにゆっくり腰かけて食べられるような場所があれば、「ゆったり腰かけて」というお客様のニーズはカバーできます。キッチンカーから30メートル以内程度の“目の届く範囲”に、公園や広場など公共の休憩スペースがあれば、利用するお客様は「このお店で買って、あのベンチで食べよう」と、楽しみ方のプランを能動的に組み立ててくれます。ともあれ、出店エリアが固まったら、目につきやすく、行列も苦にならないゆとりのスペースがあり、座ってゆっくり食べられるテーブル席や近隣の休憩スペースがある…これらの要件をなるべく満たしてくれるベストポイント探しに労力を使うことも大事です。