スーパーの魅力の+αに
キッチンカーでの出店場所を探す場合、概ね“駐車場”がターゲットとなりますが、広さで考えると、スーパーマーケットなどは理想形ですよね。生活圏のど真ん中にあり、学校帰りの学生や買い出しの主婦など、週末イベント会場とは客層が異なりますが、軽く手に取れるような軽食メニューの需要は高いです。クレープやたこ焼き、たい焼きなどのおやつ系は“その場で焼く”というアドバンテージで、スーパーでの取り扱いとの差別化も図れるでしょう。スーパーの店内にお総菜コーナーはありますが、お食事系でもワンコインのお弁当や、目の前で焼く焼鳥など、思わず手が伸びる魅力付けがあれば、商機はあります。ちょっとだけレアで、お値段もお手頃、というバランスが大事です。
非日常感をほどよく固定する
キッチンカーにしか出せない持ち味は「非日常」です。一方、「日常」営業しているスーパーマーケットは、「毎週〇曜日は○○の日」とサービスを小分けにすることでイベント感を演出してるので、その演出に組み込まれるようなスタンスで、「毎週○曜限定!」と定期感とレア感のバランスを確立すると、新規、固定客をうまく取り込めることでしょう。ただ、立地条件や住民構成によって、商品との相性には当たりはずれが出てきます。なので、相性を把握するためにも、定期出店を重ね、「この場所は合わない」となったら次の地に移動する、撤退タイミングの見極めも大切です。
スーパーといい関係を
人気のスーパーは、他店舗展開している場合が多く、会社単位で、移動販売車との取引ルールを定めています。直接取引ではなく、法人・個人事業主のキッチンカーオーナーを取りまとめ、派遣を担う仲介業者がいる場合があるので、まずはスーパーの「本社」に問い合わせてみましょう。また、出店料に関しては、歩合制であることが多く、いったん売り上げの全てを(スーパー側に)収め、出店料として○○%を差し引かれて、後日振り込まれるパターンが主流です。スーパーの利益にも関わることなので、スーパーのニーズにも合うキッチンカーであることが大事。そのあたりも鑑みながら、相性のいい出店場所を探しましょう。