飽きられない工夫を

キッチンカーのメリットはフットワークの軽さで、デメリットは、提供できる品数が限られること…ともに、コンパクトであるがゆえの必然です。颯爽と現れて「非日常」を提供する販売スタイルは、「珍しさ」という鮮度で多くの人を惹きつけます。なので、それが日常的に定着しすぎてしまうと、多くの品数を提供できる固定店舗に比べ、「飽きられる」リスクが高くなってしまいます。なので、毎日固定ではなく、曜日によって出店場所を変えるなどのアクションで、長くインパクトを保ちましょう。

週末は、非日常がある観光地やイベントで

住宅地やオフィス街など、人通りの中身がある程度固定している場所での平日の出店は、基本的に週2日程度に抑え、別の場所とのローテーションを組むのが理想とされています。同じ曜日、同じ時間帯に出店さえしていれば、適度な日常感を残しつつ、レア感も維持できます。土日祝日については、能動的に「非日常」を楽しみに来ているお客様をターゲットに、積極的にイベントや観光地での出店を行うといいでしょう。イベントや観光地には必ず運営問い合わせ先があるので、繁忙日ではない平日にじっくり聞いてみるのもいいですし、リサーチの際、すでに出店しているお店があれば、そのオーナーに問い合わせるという手段も有効です。キッチンカー仲間ができれば、同業者としての活きた情報が得られるメリットがありますので。また、観光地については、バスツアーなどで平日も賑わっている場所が多く、オフィス街や住宅地と違って訪れる人が毎日入れ替わるので、「飽きられる」心配もありません。客層さえマッチすれば、ほぼほぼ固定で出店する形で、観光地に紐づく名店を目指すのもいいでしょう。

天候への対策を

キッチンカーは、売り上げが天候に左右されやすいという弱点があります。悪天候が続いた場合は1週間の売り上げが壊滅的、なんて頭を悩ませる事態も起きかねません。もし、曜日によって場所は転々と、というスタイルでの(キッチンカー)出店計画を立てるなら、ショッピングモールの中など天候の影響を受けない、出店場所も定期的に確保しておくといいでしょう。