小道具は大事な情報伝達ツール

カラフルな塗装やラッピングを施したクルマの存在だけでも、いつもの景色に“非日常”を添えてくれるキッチンカーですが、「何のお店(クルマ)なのか」という情報がしっかり伝わらないと景色の中のアクセントに収まってしまいます。なので、キッチンカーの周辺に設置できる小道具の数々を有効活用し、お店の魅力を「点」ではなく、「面」で伝える工夫を凝らしましょう。

看板、のぼり旗などで華やかに

小道具として有効なのは、まだクルマに近づくまでに至らない通りがかりのお客様(候補)との距離感を縮め、お店と商品の情報をざっくり伝えられる大きめの看板です。現場に移動することを考えると、収納が簡易なものが理想的なので、2つ折りの立て看板やクルマにかけられる大きなタペストリー、のぼり旗などに情報を入れ込むといいでしょう。タペストリーやのぼり旗は基本的にプリントされたものになり、お店の名前やキャッチコピー、イチ押しメニューなど大ぶりな魅力を記すに留まりますが、立て看板は黒板タイプのものもあるので、その日のおススメメニューなど細かい情報を書き換えることができます。カラフルなチョークを用いて、イラストなども交えながら、一層目を引くものに彩りましょう。ちなみにのぼり旗は「ラーメン」や「お弁当」「カレー」といったジャンル表記がされたものがあるので、オーダーメイドよりも格安で済ますことができます。ただ、お店としての統一感を考えると、色味やデザインは、合わせたものを作っておいた方が見栄えは良いでしょう。詳細な情報となるメニュー表はPCで作り、店頭に分かりやすく貼り出せばOK。キレイに撮影したメニューの仕上がり写真も掲げるようにすると親切です。

夜間営業はライティングにもこだわりを

暗い時間帯や場所での営業を行う場合は「光」の使い方が大事です。きれいなライティングで看板などに記す店名やメニューなどの情報を際立てれば、周辺全体が明るい昼間よりもピンポイントで視界に(情報が)飛び込んでくることでしょう。蛍光灯タイプのもので全体を照らすだけだと、補助照明のようで寂しげに映りますが、白熱球タイプの照明器具を何か所かに散らすことで、ぬくもりのあるオシャレ空間に早変わりします。クルマの各所に簡単に取り付けられ、位置変更も自在にできるクリップタイプのものがおススメで、家電量販店やホームセンターでお手頃価格で入手できますよ!