理想の出店時間帯を知っておこう

キッチンカーの成功は、「時間の使い方」がカギを握っていると言っても過言ではありません。お食事、スイーツ、ドリンクなど、ジャンルによって人が欲するタイミングは基本的に変わりってきますし、さらに地域によって人の流れにも差が出てきます。なので、事前に出店を睨んでいる場所の調査を行い、人の流れを読み、利益を上げるのに最も有効的な時間帯を理解しておくことが不可欠です。

曜日・時間で異なる需要を把握する

まず平日についてですが、朝食時間帯は軽食とドリンク(コーヒーなど)をオフィス街最寄りの駅周辺を歩く「通勤客」に向けて、昼食時間帯はお弁当や食後のドリンクをオフィス街からランチタイムに出かける「サラリーマン」に向けて、夕食前後の時間帯は軽食(場所によってはがっつり夕食)やドリンクを住宅街最寄りの駅周辺から帰宅する「学生」や「サラリーマン」に向けて提供するのがスタンダードとされています。夜が深くなってくると、オフィス街最寄りの駅周辺や繁華街の片隅では、帰りが遅くなるサラリーマンをターゲットにお酒やおつまみの需要が出てきます。そして土日休日に関しては、イベント会場やショッピングセンターなどが家族連れで終日賑わうので、スイーツやドリンク、食事系全般に需要が生まれますが、がっつりいただくランチ弁当系などではない、歩きながら(片手で)いただけるようなメニューが好ましくなるでしょう。

労働時間は、自分でコントロールする

キッチンカーでのお仕事は出店している間だけではありません。仕込みから後片付けまでを含めて、一日の流れを考えましょう。例えばまる一日出店して、閉店後に後片付けをして厨房キッチンに移動して洗い物などをこなし、帳簿付けなどもこなし、翌日出店前には厨房キッチンで仕込み調理を済ませて現場に移動・・・となると、かなりの長時間労働となってしまい、働き方として好ましくない状況に陥ってしまいます。なので、お弁当系など仕込みに手間のかかるメニューを提供する場合は、ランチタイムのみの出店で集中的に売り上げる前提で雑務時間を確保したり、まる一日を前提に出店を考える場合は、メニュー自体を(仕込みが)簡素なものにして、多くのプロセスをちょっとした閑散時間に片手間で…という工夫をしてみるといいでしょう。