衛生基準に則った車両であること

移動販売の形態でも、営業車内で調理行為を行う「調理営業」と営業車外で調理を施した食品類をパッキングまで済ませた状態で販売するだけの「販売業」では、許可申請の内容が違い、当然、必要となる構造や設備の条件も異なってきます。ちなみに、キッチンカーが該当する「調理営業」には、ご飯もの、焼き物、麺類、サンドイッチ、お弁当などを“その場で仕上げる”「飲食店営業」、淹れたてのコーヒーやジュースなどのドリンク類と茶菓子類などを提供する「喫茶店営業」、出店場所で焼き上げるパンやクレープなどを対象とする「菓子製造業」の3種類があります。

クリアすべき構造上の条件

キッチンカー(調理営業)の要件を満たす基準はまず、十分な耐水性と耐久性があり、昆虫などの侵入を防止できるなど、清潔な状態を保てる構造にあることです。なので、バンやコンテナ付きトラック、バスなど、固定の屋根と壁が確保された自動車を用い、その上で、運転席と調理スペースが完全に仕切られている状態を求められます。さらに、車内が十分に明るく、換気も十分な状態となっていて、取り扱う商品の種類や量をまかなうだけの十分な面積も確保されていること…などの細かな条件があり、これらも含めた各項目には、都道府県別に定められた基準が存在し、確実にクリアする必要があるので、所轄の保健所への事前相談が必要となってきます。

クリアすべき設備上の条件

「調理営業」を行うキッチンカーに必要な設備としては、手洗いや洗浄に用いるための「流水式シンク」、所定の容量以上の飲用水を供給できる「給水タンク」と同等の容量をまかなえる「排水タンク」、十分な空気の入れ替えを行える換気扇などで構造上の条件を満たす「換気設備」、調理器具を衛生的に保つための棚などの「保管設備」、必要な電力を供給するための発電機など「電源装置」、冷蔵が必要な食品を扱う場合には冷蔵庫などの「冷蔵設備」、廃棄物を衛生的に収容する「廃棄物容器」が必要となります。これらも、構造面と同様、取扱品目で細かな要件は異なってくるので、所轄の保健所への事前相談は密に行っておきましょう。

クリア済みのキッチンカーを手に入れる

キッチンカー相談センターでは、各市町村の保健所でおおよそ合格するであろうキッチンカーの販売もはじめました。キッチンカー相談センターに日々持ち込まれる相談で、各地の保健所への登録に関することもあり、そこでの登録実績などありますので、設備を備えたキッチンカーの書類を所轄の保健所へ確認をいただくだけで、この問題はクリア可能です。キッチンカーの詳しい情報は下記より確認ください。

軽トラップタイプ:キッチンカーK660(キッチンカー相談センター限定車)