ひとりでも回せるのがキッチンカーの強み

固定店舗に比べ、開業資金と固定費用がぐっと抑えられることから、「自分のお店を持つ」という夢のハードルを越えやすくしてくれるキッチンカー。車両ベースというサイズ感や、搭載できる設備の制限などから、提供できるメニューは絞られますが、あらゆる面でコンパクトな移動店舗は“ワンオペ”を可能にしてくれます。この人件費の負担もかからない好環境をいかに効率的に活かし、回すかが、成功のカギとなるんです。

予測できる手間を排除する環境づくりを

最小限の移動であらゆる作業をこなせるキッチンカーは、内装のつくりと機材の配置がよく考えられ、実によくできています。フルオーダーでいちからキッチンカーを作る見積もりなら、事前に作業内容を固めておいて、そのオペレーションに特化したものに仕上げるのが得策でしょう。車両で移動する直前に、厨房キッチンで料理メニューの仕込みを行うのが基本的なキッチンカー営業の流れですが、なるべく車両内での作業を減らす工夫をしておけば、現場での手数がさらに減り、スマートなお客様への提供(接客)に繋がります。それで空いた時間ができるなら、スマートフォンでのSNS発信やメール対応などリアルタイムな動きや、ノートパソコンで経理処理や雑務など撤収後の業務も事前に行えるので、独自の“働き方改革”が実行できるんです。

効率と手間のベストバランスを見つけよう

移動販売車というカテゴリーの中でも、調理設備が整えられているのがキッチンカーの強みですが、その工程をなるべく事前の厨房キッチンの段階で済ませておき、“現場では温めるだけ”というのがワンオペでの最高の回転率を生み出す提供方法と言われています。もちろん、調理の工程をパフォーマンスとし、 “出来立て”を前面に押し出す店舗の場合は、完全事前調理まではいけませんが、“魅せる”部分以外を全力で効率化するだけでも、現場での提供スピードは大きく変わってきますよね。実際に運営する中のトライ&エラーで、接客(提供時間)に悪影響を及ぼさないお店の調理スタイルを確立しましょう!