ライバルがいることを意識する
商品を買うという行動自体には、“必要に迫られて”という流れもあるにはありますが、数ある中からひとつに絞ったり、不可欠ではないけど手を伸ばすという自由度の高い場面が多く、そこには買う側が納得する“理由”が伴います。群雄割拠で飽和状態の飲食店については、料理のおいしさはもちろん、非日常感という付加価値が求められていて、飲食店側は他店とは一線を画す個性を色濃く打ち出し、日々努力を重ねる必要性があります。キッチンカーには、固定店舗と違って“その日だけ”というアドバンテージはあるものの、ライバルは同じキッチンカーなので、磨くべき個性を見極め、しっかり磨いていくことが大事です。
飲食店としての個性を膨らませよう
大量生産され、冷凍保存できるような料理は、コンビニやスーパーでいつでも安く買えて、いつでも気軽に食べられます。一方、飲食店が提供する「料理」には、“手作り”であり、“出来立て”であるという付加価値があります。お客様が飲食店にわざわざ足を運び、ちょっぴり上乗せした料金を支払うのは、そこでしか味わえない“瞬間”を求めているからなんです。目の前で食材を焼き、目の前で料理を詰める・・・そんな飲食店ならではの“アツアツ”なダイレクト感を届けられるのが、キッチンカーの強みです。その個性を、ひとつひとつの工夫でどう膨らませ、お客様の最高の笑顔を引き出せるか、そこが店主の腕の見せどころです。
キッチンカーならではの付加価値を色濃く
キッチンカーと固定店舗の決定的な違いは、お客様のいるところにお店ごと出向けることです。そして、公園やオフィス街の真ん中など、普段お店のないところに見たことのないお店ののぼりが上がれば、それだけで非日常感が生まれます。さらに、普段はなかなか目にできない各国料理や創作メニューを提供すれば、そのレア感はさらに高まります。しかも、初期費用や維持費用が掛からないことから、固定店舗よりもリーズナブルな価格設定ができるので、お得感もプラスすることができるんです。もちろん、設備面などでは固定店舗に及ばない部分も多いキッチンカーですが、“一品勝負”ならメリットだけを活かすことができますので、せっかくの個性、付加価値を最大限に活かしていきましょう!