商品選びは慎重に

自分のお店を持とうとする際、独自性を打ち出そうとするあまり、「あたらしさ」を生み出すことに没頭しがち。ですが、今は競争過多の時代で、ある程度の「もの」は出揃っています。「誰に」「なにを」「どのように」という商売の原点を軸に、入念なリサーチで求められているものを絞り込むことが第一。自分が売りたいもの(こと)を…の衝動を尊重できるのが、経営者の特権ですが、自己満足に陥らない、冷静さが不可欠です。

時間という財産を大切に

移動販売では、「食事」や「飲み物」の他、野菜や花や雑貨などの「物販」、マッサージなどの「サービス」を提供できます。キッチンカーは主に「食事」や「飲み物」の提供を可能にしますが、その中でも、なにを取り扱うかで“もっとも賑わう時間帯”が変わることは、なんとなく想像できますよね?つまり、商品によって、ピンポイントでの稼働時間を見積もることもできますし、逆に稼働できる時間優先で商品を決める計画だってできます。自分のライフスタイルを侵食しない自由度、この経営者特権を最大に活かせるのが、移動販売・キッチンカーの最大のメリットなのだと思います。

経営者としての自信も磨くチャンス

「好きなものを売る」ではなく、「好きな人に売る」と割り切れれば、自身に還元するものは時間とお金になります。例えば、「食事」と「飲み物」を比較すると、後者の利益率は高いと言われていて、メインとなる食事とのお得なセットで効率的に収益を上げようという取り組みが想定できるでしょう。食事にしても、ある程度こだわりを譲歩すれば、仕込み時間が短く、食品ロスが少ないメニューに絞ることだってできます。自己資金が少なくて済むというアドバンテージがあるキッチンカーだからこそ確実に利益を生み出す、その利益をお客様に還元できればウィンウィンになれる…経営者としての成功体験を、バランスを取り入れながら積み重ねていきましょう。