副業、複業にぴったり!

「飲食店のオーナーになる」という夢は、かつては「脱サラ」と直結するものとされ、「人生の全てを賭ける」という“本業”以上の覚悟やリスクを伴うものでした。しかし、機能的で効率的、経済的なキッチンカーでの開業という選択肢がある現在は、近年の働き方改革によって寛容になった“副業”でも、起業家がメイン収入源のひとつに位置付ける“複業”でもスタートできる、トライアル的な環境が整っているんです。

いずれは本業!というスロースタートを可能に

もちろん、商売に踏み出すのだから、「いつかは本業に」との思いは誰にでもあると思います。ただ、100%シフトチェンジするには、それ相応のリスクがあることも容易に想像できますよね。“退路”を断つという覚悟は歓迎したいところですが、戻れる場所があるという余裕から生まれる“遊び心”もあります。“週末だけ”現場での実践を重ね、成功と失敗を体感し、ある程度の目途(利益)が立ったら本業にする、というビジョンの描き方ができるキッチンカーなら、よりアグレッシブな挑戦ができるのではないでしょうか。

ゆるいからこそゆるみは禁物!

とはいえ、退路を断たない選択肢が甘えに繋がり、お店の成長を鈍らせてしまうケースが多々あります。目標も計画性もぼやけたキッチンカーは、手ごたえも少ない“趣味”にとどまり、やがて本人が飽きてしまう…そんな“ノンプロ”思考のお店に、ファンがつくでしょうか。せっかく“余裕”という財産があるのだから、フルに活用しましょう。まずは「○年内に一日の売り上げを〇円に伸ばし、〇カ月持続したら本業にする」という具体的な目標を掲げ、そのための行動計画を組み立てることから。オペレーションに不安があるなら同業種のアルバイトやお手伝いでノウハウを学んだり、経営の実践を重ねたいなら家族などが空いた平日にキッチンカーを動かすことで週末イベント以外の経営方法を共有するなどもできます。具体的な目標と行動は、夢に近づいている実感をもたらしてくれますよ!