キッチンカーはひとつのイベント

“今ここにしかない”ものは、人の興味を大きく引き寄せるチカラを持っています。「この瞬間を逃したらあとあと後悔するかも…」と思える商品には、「とりあえず」「せっかくだから」と手を伸ばしてみる、むしろ伸ばしてしまう…これって人間の性ですよね。スーパーでのお買い物に例えると、本日限定やタイムセールでしょうか。イベント会場に集うカラフルなキッチンカーは、縁日に並ぶ屋台に印象が重なるものなので、お祭りに似たワクワク感を抱いた人たちが、イベントとワンセットとして、キッチンカーにも注目をするわけです。なので、その期待に応えられる演出ができれば、人気店の仲間入りにぐっと近づくわけです。

ワクワクに寄り添い、+αを提供する

イベント会場は、新しい刺激が生み出すワクワク感や幸福感を求める人たちが積極的に集まる場所です。なので、つきなみな定番キッチンカーよりも、好奇心をそそる個性派のキッチンカーの方が、“流れ”で人が集まりやすい傾向があります。そのきっかけを活かし、お客様に期待を上回るワクワク感と幸福感を提供できれば、お店はイベントでの思い出の一つとなり、その先に繋がるファンになってくれるのです。商品やお店の華やかさ、スタッフのパフォーマンス一緒にイベントを盛り上げ、お客様と一緒にその日を楽しもうとする共感の姿勢が伝われば、自然と親しみを抱いてくれるはずですよ。

感動を第一に、イベント性を膨らませよう

とはいえ、イベントのノリに便乗するだけでは、ホンモノのファンは獲得できません。お店主導で、どんなワクワク感や幸福感を提供できるかで、たまたま接点を持ったお客様が、そのイベントと紐づけなくとも「好き」と思い続けられるかどうかが決まります。その日限りをきっかけに次につながるファンを獲得する…イベントとの相性を大切にしながら、他と一線を画すオリジナリティで感動を与える工夫については、まさにキッチンカー経営者の腕の見せ所です。なので、人が集まりそうな場所に手あたり次第に出向くのではなく、メインとしたい商品が、どんな場所に集まる人の心に刺さりやすいのかを考え、膨らませながら、出店計画を練ることをおススメします!