1台きりの時こそ必要な演出力

休日のイベント会場などでは、他車との横並びでの出店となる機会も多いキッチンカーですが、駐車場を借り切ってある程度広めのスペースを自由に使える環境がある場合は、自ら周辺の装飾にこだわり、賑わいを演出していく必要があります。省スペース営業がウリのキッチンカーですが、1台だけ広いスペースに“ポツン”状態となると、本来は人目を引く車両の装飾が、逆に人が寄り付きにくくなってしまう悪目立ち効果を生み出してしまうのです。なので、せっかくの(1台だけの)“独壇場”を活かすべく、間口を広げるだけ広げて、その界隈の潜在的なお客様を独占しちゃいましょう。

植物には近寄りやすい癒し効果が

ビル街の一角にある駐車場など、全体的にコンクリート色の強い出店場所であれば、植物プラントなどを持ち込んで、可能な範囲で幅広く配置し、プチ公園感を演出するといいでしょう。食事やおやつは休憩の一環なので、緑の生み出す癒しの効果は確実名な“親しみやすさ”となってくれます。ちなみに持ち込むプラントは、プラスティック製の容器に丈夫な植物を植え込んだ“移動中に壊れない”ものが理想です。また、スペースに余裕があれば、キッチンカーの前にサンプルなどを飾る小棚を設置するなどで、空間そのものに奥行きを出してみるのも効果が期待できます。

見せたくないモノを魅せモノに

キッチンカーを利用する後押しとなる魅力は「非日常」感です。なので、「日常」に押し戻されるような見え方がするものは、なるべく隠しておきましょう。たとえば、キッチンカーの中でも特に現実感が透けるポイントは運転席です。ここについては、お客様に見える側に布やPOPなどで目隠しをするような心遣いがあってもいいでしょう。あと、店側の持参が必須となるゴミ箱ですが、これはお客様が捨てやすいように、比較的目立つに置かないといけないものです。なので、「日常」感の出るゴミそのものが見えないように、余裕のサイズのものを用意するのがおススメです。ここで、POPなデザイン(のゴミ箱)を選べば、むしろ、世界観のプラスになるので、ご検討ください。