見た目でカラフルな演出を

女性人気の高いフードメニューには、味もさることながら、総じて「絵力」があります。カラフルな色合いがワクワク感を膨らませ、周囲にも教えたくなり、その口コミの連鎖がブームへと繋がっていくのです。

アクセントで十分にカラフルに

ランチメニューやおやつメニューの場合、1つのパッケージの中に3色~5色の色合いが同居していると、女性支持を得やすくなると言われています。男性は、ポップさよりもインパクトに感動する性質があるので、1色(1種類)のメニューがドカンと盛られた絵面の方が効果的ですが、女性に関しては、例えば丼ものにしても、上物(おかずの)の種類を増やしてカラフルに彩ることが絶対条件となります。ただ、メインを三種にするということではなく、メイン料理の横に野菜系を小気味よく配置し、アクセントさえ加えればいいのです。そして、店舗や看板に写真をメニュー掲示する場合は、色彩がはっきり伝わるような構図で撮影し、鮮明にプリントすることが大事。撮影対象が、ジェラートやドリンクの1色ものなら、色味の異なる数種を横並びにして、トータルでのカラフルさを演出すればよいでしょう。

パッケージも広告に

色合いの調和を考えるのは、メニューの中身だけではありません。ケースやパッケージなどの外装も含めたトータルコーディネイトを心がけてください。イベント会場などで不特定多数への宣伝効果を持つのは、第一にはキッチンカー本体となりますが、次に大事なのは、ケースやパッケージです。というのは、購入したお客様が、会場のあちこちでお弁当を開いて食べている光景も、さりげない広告として機能するからです。カラフルな中身は、あくまでも購入したお客様が特別感を楽しむもので、通行人がのぞき込めるようなものでもありません。なので、「あの人が楽しそうに食べている食べ物は、どこに売ってるんだろう」となったとき、目を引くパッケージであれば、自然とデザインを記憶し、目で追うようになります。そこから、キッチンカーからお目当てのパッケージを手渡しする姿や、写真を掲載した看板を見つけられれば、発見の喜びも手伝って、購買意欲へと変わるでしょう。クレープやアイスクリームなどのワンハンドフードであれば、包み紙をよりカラフルに。面積が小さい分、主張の強い派手めのデザインにすると、より効果的でしょう。