季節と気温で売り上げは変動する

キッチンカーは、季節や天候、気温に左右されやすい店舗スタイルです。なので当然、売り上げは月単位でばらついてきます。ばらつきの原因がお店側にあるなら、個別の対策を取ったり、経験を積むことで解消できるのですが、自然の変動によるものや、出店場所の事情などについては手の打ちようがありません。ですが、外的要因がもたらす売り上げの変化も客観的に予測しておき、可能な範囲での対策を打っておく必要があります。

長く売れるメニューを取り扱う

キッチンカーが最も売り上げを上げられるタイミングは、気温がほどよく温暖な季節の、雨が降らない日です。春から梅雨時を除いた夏のはじまり、そして秋がそれにあたります。もちろん、夏場のアイスクリームやかき氷、冬場のラーメンやおでん系など、極端な気候が購買意欲を加速させるメニューで戦うキッチンカーもありますが、通年での売り上げを見越すなら、なるべく長く販売できるメニューを取り扱うことが得策です。なぜなら、旬がピンポイントなメニューを扱っているキッチンカーは、固定店舗ありきの出張スタイルであることが多く、ピンポイントの稼働で十分に成り立つ仕組みができているからです。自然条件は、地域によっても差が出てしまうものなので、メニュー内容から決めていく際は、営業拠点がどこにあるかも念頭において、じっくり検討しましょう。

売れない時期をどうするかを考える

キッチンカーのデビュー日は、ベストシーズンに設定し、そこをめがけて準備をすすめるのが王道です。なので、天候や出店場所、ライバルキッチンカーとの相性さえ合致すれば、最高のスタートダッシュが切れる条件が揃っているものです。ただ、ここで忘れてはいけないのは、準備万端で仕掛けた最高のデビューの先には、売り上げが下がるタイミングが確実にやってくるということです。ここを油断すると、リカバーが追い付きません。通常は、目標売上高を低めに設定する月を設定し、そこは食材ロスを減らして維持しながら、ピーク月と合わせて収益を上げる方法を取るものですが、季節によってメインのメニューを変えてしまうという思い切った方法を取るお店もあります。自身のスタンスや、自身への負荷を鑑みながら、ベストな対策に着地しましょう。