3つの打ち出しでイメージを固める

キッチンカーが、ファンを作るうえで大切なのは、「惹きつけた」あとにしっかり「覚えてもらう」こと。固定店舗のないキッチンカーは、定期出店でもない限り、位置情報で記憶してもらうことができないからです。なので、どこで出店していたとしても、遠目に見たり、小耳に挟んだ段階から「あ、あの美味しかったお店だ」と思い出し、周囲の知人友人に具体的な特徴で教えられるような、明確なブランドイメージを組み立てていくのが理想的です。なので、ほどよくインパクトを持たせた「名前」「ロゴマーク」「イメージカラー」の三要素をバランスよくリンクして、キッチンカーのメリットである広告効果を最大限に活用していきましょう。

伝わりやすい統一感を

お店の「名前」、いわゆる屋号を考えるうえで、まず気を付けたいのは“長さ”です。文字数で10文字以内の短いワードに取扱商品名も入り込んでいると、よりイメージを膨らませやすくなります。字面を追いながらたどたどしく読むような英語表記や難読漢字は覚えにくく、記憶も蘇りにくいので、ぱっと見で覚えられる表記(※読み仮名が添えてある)だと親切です。そして名「ロゴマーク」ですが、ぱっと見で名前と全体のイメージをぎゅっと詰め込みつつもシンプルに…と、もっともセンスが問われる部分なので、デザインはプロのデザイナーを経由することをおススメします。ネーミングに対してのベタなダジャレをイラスト化して、クスッと要素を足してみるのもプラスになる場合もあります。そして、大きな車体や、ディスプレイ関係に施していく「イメージカラー」もしっかり固めましょう。このカラーを、ホームページや、ショップカード、制服などにも統一させることで、お店のイメージが一層、力強くなります。

効果を逆算するのもアリ

たまたま出会った一見さんを一見さんで終わらせないために、キッチンカーは「掴んで離さない」要素を意図的に詰め込まないといけません。色合いで言えば、赤や黄色やオレンジなどの暖色は、食欲をナチュラルに誘発するので、それ主導でイメージカラーを決定するのも効果的ですし、あえて商品の色味を全面的に押し出すのも有効です。そのことから、「カレーって強いのかも」と思えたりもするので、色合いありきで主力商品を決めていくのもいいかもしれませんね。